成人式で履く足袋とは?

大人への第一歩を踏み出す成人式という晴れの日は一生に一度しかありません。
きれいな振袖に身を包み、今まで育ててもらった両親への感謝の気持ちを抱きつつ、社会人としての責任を粛々と受け止めながら、式典へと訪れることでしょう。
成人式は神事と同等ですので(本来なら神社に行きお祓いとご祈祷をしていただくのがあるべき姿です。)、白足袋と決まっています。神様の前にでる場合は基本が白足袋です。

成人の日には写真館を訪れ、晴れの日の一枚を残しておく方も多いはずです。
そんな時に気になるのが、振袖の着崩れや足袋の汚れではないでしょうか。

普段から着慣れない和装で外を歩くと、意外に足元が汚れてしまうものです。
特に、靴と違って草履は足袋を覆うことがないため、汚れやすいのです。

そんな時に重宝するのが足袋カバーです。
足袋の上から着脱可能で、靴下のように伸縮性があるものも多く、履いたり脱いだりしやすい作りになっています。
小さく折りたたむこともできるので、脱いだ後はサッとバッグに収納することが可能です。
折角の大事なお写真ですので、是非準備しておきたいものです。

最近では成人式の振袖もバリエーションが増え、選択の幅が広がってきました。
古典柄は昔と変わらず根強い人気です。
昔から受け継がれてきた図柄や色味は、日本の女性を美しく見せるものです。
また、飽きのこない柄は、親から子、子から孫へ受け継いでいくことができる振袖です。

それに対し、現代柄も人気です。
大輪の薔薇をあしらった柄や、水玉模様など、和洋折衷で楽しむことのできる振袖が登場しています。

こうした振袖に合わせて小物類も変化してきています。
足元がおしゃれな人はセンスが良いとよく言われます。
こうしたおしゃれ上級者には、白足袋が基本ではありますが、色足袋や柄足袋をおすすめします。

白地に2,3輪の小さな花をあしらった足袋は、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
個性を出したいという方には、色足袋にドットやストライプの柄を施したものなどはいかがでしょう。
同じ振袖でも、足元を変えればまったく違った印象になります。
但し何度も申しますが、神事ごとの場合に拘るのは白足袋です。

髪型は和髪を結うのか、洋髪でカジュアルにするのか。
赤い紅と黒のアイラインでシックな装いにするのか、パステルカラーのアイシャドーとピンクのチークでかわいらしい装いにするのか。
振袖に合わせてトータルコーディネートをすれば、とてもお洒落な装いになります。