お祭りで使われることが多い手拭いには、さまざまな種類があります。
手拭い一つとってみても白地の物や赤、青や藍色、紺や黄色などといった様々な色があります。
柄もさまざまで、豆絞りに祭りと書かれている物や龍、風神などが描かれている物まであります。
その反面、シンプルな物も販売されていて、お祭りを行う際は迷ってしまいます。
手拭いには着物などを切った時に作られる物や注染手拭いがあり、注染手拭いの方が人気が強いです。
その理由には注染手拭いの方が吸水性に優れているということが考えられます。
注染手拭いには液体の染料が使われていて、染めた部分の生地が硬くないという特徴があります。
この特徴のおかげで、注染手拭いは使えば使うほどフワフワになっていきます。
また、注染手拭いは染料を上から注いで生地に通していくため、裏表がなく独特の柔らかな持ち味があります。
注染手拭いは染料を使っているため、少し色落ちしてしまうことや、色にムラが出来てしまうこともありますが、ムラが出来てしまうことも注染手拭いのいい特徴だと言われています。
風合いがよくなってくるということで、長年使い続けている人も多く、お祭りに使った後で次の年には家庭で使っているという人も多いです。
手拭いは日除けや塵除けといった意味合いもあり、厄除けの手拭いとしてお祭りや神事でも被られるようになりました。
かつては、縁起のいい贈り物としても手拭いが使われていました。
お祭りや日本舞踊、歌舞伎や落語家の人たちが使う物としても知られています。
昔の浮世絵などにも手拭いが描かれていることが多々あり、一般的な手拭いが人気があったことが見て取れます。
手拭いは両端が切りっぱなしになっているので、乾きが早いという特徴があります。
その他にも汚れやホコリがたまらにくい構造になっているので、衛生的で日本の気候に合っていると考えられています。
手拭いは縫い目がないのでお祭りなどで結んで使ったり、切ってリメイクする時でも使いやすいそうです。
注染手拭いは染料を使って生地を染めているので、色落ちをしてしまうことが考えられます。
しかし、この色落ちがいい雰囲気を作りだけてくれるので、使い続けるといい風合いを見せてくれるようになります。
注染手拭いは余分な染料が洗うたびに落ちていくので、使う前には必ず2~3回程度洗ってから使うようにしましょう。
注染手拭いは切ってある端の部分が濃く染まっていったりすることやかすれたり、にじんだりしてしまうこともあるようです。
洗濯を行う場合は水洗いを行い余計な色あせを防ぐためには、陰干しを行うことがポイントのようです。
手拭いは今ではいろいろな物に使われるようになって来ています。
しかし、お祭りなどでしか手拭いを見たことがないという、若者も多いのではないでしょうか?
基本的に手拭いは白い晒の生地に1色の染料を使って染めていきます。
注染の染め方は形紙で防染し折り重ねた反物に染料を注いでいき、図柄や模様を染色する染め方を行っています。
この染め方は明治末から行われている染め方で、百年以上の歴史をもつ伝統的な染色技法です。
手拭いで一番代表的な手拭いは、豆絞りだと言われていて、白地で1色のみを使って染めます。
手拭いでも差し分けといって1枚の手拭いに2色以上を染めることもあります。
差し分けを行う場合は糊で土手を作って色を染めていくのですが、色と色が混ざるのを防ぐため、間隔を開けて柄を作るので細かい柄を染めることは難しいです。
手拭いを染める時は地色は主に薄い色で染めて、柄の部分を濃い色で染める場合もあります。
手拭いを染める段階でいくつもの工程に分けて染めていく物もあり、一連の作業を型ごとに繰り返していくので、生地を染めるには高度な技術が技術が必要になってしまう物もあるそうです。
特岡よりも安いという理由で、岡を買っている人も多いと思いますが、一つ一つ丁寧に作られている手拭いです。