真夏の祭りでは、全身汗でグショグショになるのがあたりまえ!
ですが、祭りが終わったら、使った衣装は早めに洗っておかないとシミや黄ばみになってしまいます。
特に足袋は汗や皮脂だけじゃなく、泥やほこりもたくさん付着していますからね!
しかし、足袋を洗濯する時には、なにか特別な洗い方があるんでしょうか?
お気に入りの足袋は来年の祭りでも履きたいし、できるだけ長持ちして欲しいですよね。
そのために、正しいお手入れ方法や保管方法を知っておきましょう!
それでは、「橋本屋祭館」の黒田専務に【足袋の洗い方】についてお話ししていただきましょう!
目次
・木綿の足袋の洗い方は「なるはや」の手洗いでおねがいします
・汚れがひどい場合の洗い方は足袋のつけおき&ブラシの手洗い
・足袋は生地のシワを伸ばして、コハゼを下にして陰干し
・干した後の足袋はビシッとたたんで、次の祭りまでビシッとしまう
木綿の足袋の洗い方は「なるはや」の手洗いでおねがいします
はい、黒田です。
今日は【足袋の洗い方とは】ということでお話をさせていただきます。
足袋を手洗いする
お祭りで一日中履いていた足袋には、たくさん汗や汚れがつくもんです。
これをそのままにしておくとね、汗が黄ばみとして残っちゃったり、カビが生えちゃったりってことになるんですよ。
だから、なるたけ早く洗濯した方がいいです。
岡足袋は、綿でできたものがほとんどですんで、基本的には他の綿製品の衣類と同じ洗い方で大丈夫です。
別に足袋だからと言って、特殊な洗い方をするということはないですね。
ただ、足袋は一日中外で履いていたわけですからね。
ホコリだらけだったり、砂や泥なんかがついていることもあります。
だから初めにこういう汚れは、はたいて落としてから洗濯した方がいいと思いますよ。
足袋は洗濯機でも洗えるんですが、基本的には手洗いをおすすめしております。
手洗いだと汚れた部分を集中して洗えますし、足袋についている汚れには汗と油分の汚れも混じっているんでモミ洗いがいいですね。
洗濯機で足袋を洗う方法
洗濯機を使って洗うときでも、足袋の底や先の部分をちょちょっと軽く手洗いをしてから洗った方がきれいに仕上がります。
足袋を洗濯機で洗う際は、コハゼの金具部分が引っかかると洗濯機や他の衣類がいたんじゃうんでね、必ずネットに入れたほうがよろしいですね。
藍染や色物の足袋は、色落ちして他の衣類へ色移りしますもんですから、色別に手洗いする方がいいんですが、もし洗濯機を使う場合は他の衣類とは一緒に洗わない方がいいですね。
木綿の足袋は、普通に洗っていただいて大丈夫なんですけども、足袋の素材によっては洗濯の注意点がありますので、洗う前に製品タグを確認していただければと思います。
汚れがひどい場合の洗い方は足袋のつけおき&ブラシの手洗い
部分汚れはブラシで洗う
祭りでずっと表で足袋を履いていると、足袋の底や先の方が特に汚れますんでね。
多少の汚れは手もみ洗いで十分ですが、ちょっと汚れがひどい場合は洗濯石鹸などをつけてブラシなどでこすると落ちます。
ブラシは「シュロ」でできたハケを使うと、足袋の生地を傷めにくいので理想ですが、なかったら歯ブラシなどで大丈夫です。
1.まず、お湯をはった洗面器に足袋をつけます。
2.そして足袋の親指、かかと、底地の汚れた部分に洗濯石鹸をつけます。
3.後はハケやブラシを使って足袋の先、底、縁を少し強めに丁寧に洗っていきます。
4.汚れが落ちたら、お湯を替えて全体をもみ洗いします。
5.すすぎ洗いをして洗剤をよく落とします。
ひどい汚れには酵素系洗剤でつけおき洗いがおすすめ!
頑固な汚れの場合なんかは、やはり「つけおき洗い」がいいと思います。
汚れが残っていると黄ばみやすいですし、特に白足袋は真っ白に仕上がると気持ちがいいですからね。
洗剤は塩素系、酵素系、還元漂白剤など色々ありますけども、私がおすすめするのは「酵素入り洗剤」をぬるま湯で溶かした中に足袋をつけおく方法です。
そうすると酵素で油分が浮いてくるので、その後は中性洗剤などで汚れを落としていきます。この時ブラシやタワシを使うと汚れはよく落ちるんですが、こすりすぎると足袋の繊維を傷つけてしまうので気をつけてくださいね。
昔っからのやり方で、固形石鹸を使って洗濯板でこする方法も効果的ですね。
汚れをしっかり浮かしてから、漂白剤を使って洗うと白足袋は真っ白になります。
ただ、足袋に漂白剤のアルカリが残ってしまうと、後で黄ばみが出てきてしまうので、洗う時にクエン酸を一さじ入れておくといいですよ。
いずれにしろ少しでも足袋に洗剤が残っていると黄ばみの原因になるので、すすぎは何度も何度もすることがポイントですよ!
足袋は生地のシワを伸ばして、コハゼを下にして陰干し
足袋はシワを伸ばしてから干す!
や綿素材の足袋は、シワを伸ばさず干してしまうと縮んで履きづらくなってしまうので、洗った後はなるべく生地を伸ばしてから干すのが大切です!
伸ばすポイントは、
・足袋裏を横に伸ばす。
・指先と踵を持って縦に伸ばす
・足首部分を伸ばす
・指先の縫い目部分をもって伸ばす
・「コハゼ」の付いている側と「受け糸」側も別々に伸ばす。
とやればOKです!!
足袋の正しい干し方
シワを伸ばしたら、足袋の中に手を入れて形を整えて、少し膨らんだ状態で洗濯ばさみで止めて陰干しします。
足袋を干す時には、こうして「コハゼ」がついている側を下にして干すと水滴が落ちやすくなるんでね。乾きやすいですよ。
こうじゃなくてね。
コハゼを上にしちゃあダメです!
こうやって指先部分を下にして干すと、コハゼにも指先にも水が溜まりやすくなって、なかなか乾かないんですよ。
コハゼタイプの足袋は濡れたまま長時間放置すると、金具のサビや傷みの原因になりますから、洗った後は必ずよーく乾燥させてくださいね!
干した後の足袋はビシッとたたんで、次の祭りまでビシッとしまう
足袋が完全に乾いたら、もう一度しっかりシワを伸ばします。
大きなシワさえ残ってなければ、普段履きの足袋ならアイロンは当てなくても大丈夫です。
自分にあったサイズの足袋であれば、洗濯の小ジワなら履くだけで伸びるので全く目立ちませんよ。
ただ、祭りの時にしか履かない足袋の場合は、アイロンがけをしてからしまった方がいいかもしれません。
綿製品はシワがよりやすいですが、スプレー糊を使ってアイロンがけをするとピシッとします。
アイロンをかけてシワを伸ばしたら、後はきっちりたたんでおくのが大切ですね。
シワを伸ばして綺麗にたたんでタンスにしまっておけば、来年のお祭りの時までビシッとしていますよ!
岡足袋の洗い方については、特に変わったやり方でなくて大丈夫ですけど、足袋を長持ちさせるためには、ここでご紹介した方法を試してみてください。
以上、【足袋の洗い方とは】ということでお話をさせていただきました。
ありがとうございます!
エアー入りの足袋の洗い方を知りたい人は「エアー地下足袋の洗い方」を御覧ください>
ストレッチ素材の足袋は、お手入れ簡単でフィット感もよく、足袋初心者にはピッタリです。ただ、伝統的なお祭りに参加するには、やはり昔ながらの木綿の岡足袋がいいでしょう。
木綿の白足袋はお手入れには多少手間がかかりますが、これも祭りでカッコよく足袋を履くためだと思えば大したことないですね!
この記事で紹介した方法で、できるだけ簡単に大切な足袋を長持ちさせてくださいね。
真夏の祭りでは、全身汗でグショグショになるのがあたりまえ!
ですが、祭りが終わったら、使った衣装は早めに洗っておかないとシミや黄ばみになってしまいます。
特に足袋は汗や皮脂だけじゃなく、泥やほこりもたくさん付着していますからね!
しかし、足袋を洗濯する時には、なにか特別な洗い方があるんでしょうか?
お気に入りの足袋は来年の祭りでも履きたいし、できるだけ長持ちして欲しいですよね。
そのために、正しいお手入れ方法や保管方法を知っておきましょう!
それでは、「橋本屋祭館」の黒田専務に【足袋の洗い方】についてお話ししていただきましょう!
目次
・木綿の足袋の洗い方は「なるはや」の手洗いでおねがいします
・汚れがひどい場合の洗い方は足袋のつけおき&ブラシの手洗い
・足袋は生地のシワを伸ばして、コハゼを下にして陰干し
・干した後の足袋はビシッとたたんで、次の祭りまでビシッとしまう
木綿の足袋の洗い方は「なるはや」の手洗いでおねがいします
はい、黒田です。
今日は【足袋の洗い方とは】ということでお話をさせていただきます。
足袋を手洗いする
お祭りで一日中履いていた足袋には、たくさん汗や汚れがつくもんです。
これをそのままにしておくとね、汗が黄ばみとして残っちゃったり、カビが生えちゃったりってことになるんですよ。
だから、なるたけ早く洗濯した方がいいです。
岡足袋は、綿でできたものがほとんどですんで、基本的には他の綿製品の衣類と同じ洗い方で大丈夫です。
別に足袋だからと言って、特殊な洗い方をするということはないですね。
ただ、足袋は一日中外で履いていたわけですからね。
ホコリだらけだったり、砂や泥なんかがついていることもあります。
だから初めにこういう汚れは、はたいて落としてから洗濯した方がいいと思いますよ。
足袋は洗濯機でも洗えるんですが、基本的には手洗いをおすすめしております。
手洗いだと汚れた部分を集中して洗えますし、足袋についている汚れには汗と油分の汚れも混じっているんでモミ洗いがいいですね。
洗濯機で足袋を洗う方法
洗濯機を使って洗うときでも、足袋の底や先の部分をちょちょっと軽く手洗いをしてから洗った方がきれいに仕上がります。
足袋を洗濯機で洗う際は、コハゼの金具部分が引っかかると洗濯機や他の衣類がいたんじゃうんでね、必ずネットに入れたほうがよろしいですね。
藍染や色物の足袋は、色落ちして他の衣類へ色移りしますもんですから、色別に手洗いする方がいいんですが、もし洗濯機を使う場合は他の衣類とは一緒に洗わない方がいいですね。
木綿の足袋は、普通に洗っていただいて大丈夫なんですけども、足袋の素材によっては洗濯の注意点がありますので、洗う前に製品タグを確認していただければと思います。
汚れがひどい場合の洗い方は足袋のつけおき&ブラシの手洗い
部分汚れはブラシで洗う
祭りでずっと表で足袋を履いていると、足袋の底や先の方が特に汚れますんでね。
多少の汚れは手もみ洗いで十分ですが、ちょっと汚れがひどい場合は洗濯石鹸などをつけてブラシなどでこすると落ちます。
ブラシは「シュロ」でできたハケを使うと、足袋の生地を傷めにくいので理想ですが、なかったら歯ブラシなどで大丈夫です。
1.まず、お湯をはった洗面器に足袋をつけます。
2.そして足袋の親指、かかと、底地の汚れた部分に洗濯石鹸をつけます。
3.後はハケやブラシを使って足袋の先、底、縁を少し強めに丁寧に洗っていきます。
4.汚れが落ちたら、お湯を替えて全体をもみ洗いします。
5.すすぎ洗いをして洗剤をよく落とします。
ひどい汚れには酵素系洗剤でつけおき洗いがおすすめ!
頑固な汚れの場合なんかは、やはり「つけおき洗い」がいいと思います。
汚れが残っていると黄ばみやすいですし、特に白足袋は真っ白に仕上がると気持ちがいいですからね。
洗剤は塩素系、酵素系、還元漂白剤など色々ありますけども、私がおすすめするのは「酵素入り洗剤」をぬるま湯で溶かした中に足袋をつけおく方法です。
そうすると酵素で油分が浮いてくるので、その後は中性洗剤などで汚れを落としていきます。この時ブラシやタワシを使うと汚れはよく落ちるんですが、こすりすぎると足袋の繊維を傷つけてしまうので気をつけてくださいね。
昔っからのやり方で、固形石鹸を使って洗濯板でこする方法も効果的ですね。
汚れをしっかり浮かしてから、漂白剤を使って洗うと白足袋は真っ白になります。
ただ、足袋に漂白剤のアルカリが残ってしまうと、後で黄ばみが出てきてしまうので、洗う時にクエン酸を一さじ入れておくといいですよ。
いずれにしろ少しでも足袋に洗剤が残っていると黄ばみの原因になるので、すすぎは何度も何度もすることがポイントですよ!
足袋は生地のシワを伸ばして、コハゼを下にして陰干し
足袋はシワを伸ばしてから干す!
や綿素材の足袋は、シワを伸ばさず干してしまうと縮んで履きづらくなってしまうので、洗った後はなるべく生地を伸ばしてから干すのが大切です!
伸ばすポイントは、
・足袋裏を横に伸ばす。
・指先と踵を持って縦に伸ばす
・足首部分を伸ばす
・指先の縫い目部分をもって伸ばす
・「コハゼ」の付いている側と「受け糸」側も別々に伸ばす。
とやればOKです!!
足袋の正しい干し方
シワを伸ばしたら、足袋の中に手を入れて形を整えて、少し膨らんだ状態で洗濯ばさみで止めて陰干しします。
足袋を干す時には、こうして「コハゼ」がついている側を下にして干すと水滴が落ちやすくなるんでね。乾きやすいですよ。
こうじゃなくてね。
コハゼを上にしちゃあダメです!
こうやって指先部分を下にして干すと、コハゼにも指先にも水が溜まりやすくなって、なかなか乾かないんですよ。
コハゼタイプの足袋は濡れたまま長時間放置すると、金具のサビや傷みの原因になりますから、洗った後は必ずよーく乾燥させてくださいね!
干した後の足袋はビシッとたたんで、次の祭りまでビシッとしまう
足袋が完全に乾いたら、もう一度しっかりシワを伸ばします。
大きなシワさえ残ってなければ、普段履きの足袋ならアイロンは当てなくても大丈夫です。
自分にあったサイズの足袋であれば、洗濯の小ジワなら履くだけで伸びるので全く目立ちませんよ。
ただ、祭りの時にしか履かない足袋の場合は、アイロンがけをしてからしまった方がいいかもしれません。
綿製品はシワがよりやすいですが、スプレー糊を使ってアイロンがけをするとピシッとします。
アイロンをかけてシワを伸ばしたら、後はきっちりたたんでおくのが大切ですね。
シワを伸ばして綺麗にたたんでタンスにしまっておけば、来年のお祭りの時までビシッとしていますよ!
岡足袋の洗い方については、特に変わったやり方でなくて大丈夫ですけど、足袋を長持ちさせるためには、ここでご紹介した方法を試してみてください。
以上、【足袋の洗い方とは】ということでお話をさせていただきました。
ありがとうございます!
エアー入りの足袋の洗い方を知りたい人は「エアー地下足袋の洗い方」を御覧ください>
ストレッチ素材の足袋は、お手入れ簡単でフィット感もよく、足袋初心者にはピッタリです。ただ、伝統的なお祭りに参加するには、やはり昔ながらの木綿の岡足袋がいいでしょう。
木綿の白足袋はお手入れには多少手間がかかりますが、これも祭りでカッコよく足袋を履くためだと思えば大したことないですね!
この記事で紹介した方法で、できるだけ簡単に大切な足袋を長持ちさせてくださいね。