地下足袋(じかたび)っていうのは、昔からお祭りの時に使う履物でございます。
「履き方が分からない」という方もいらっしゃるかもしれませんがね、一度履いてみることをおすすめいたします。
もともと田植えだったり、鳶職(とびしょく)だったり、肉体労働をする人達の脚を守ってきたもんですから、祭りの神輿を担ぎまわるときにも、非常に使い勝手がいい訳なんですよ。
最近じゃぁその地下足袋も、子ども達の運動会だったり、山登りだったり、作業労働や祭り以外のシーンでも使うようになってきているようで嬉しい限りです。
是非とも皆さんに正しい地下足袋の履き方ってもんを知っておいていただきたい。
ということで、本日は「橋本屋祭館」の黒田専務に【地下足袋の履き方】をレクチャーしていただきましょう!
目次
・地下足袋は昔の作業靴、後ろをコハゼでピッタリ留めましょう!
・地下足袋の履き方は簡単!足袋ソックスを履いてコハゼで調整
・お祭での地下足袋の履き方はピッタリサイズで色は衣装に合わせる
・登山にもウォーキングにも!地下足袋のいろんな履き方
地下足袋は昔の作業靴、後ろをコハゼでピッタリ留めましょう!
黒田です。はい。
それでは、【地下足袋の履き方】について説明をさせていただきます。
地下足袋ってなに?
地下足袋っていうのは、基本的に底がゴム底になってる足袋のことです。
直(じか)に履くから「地下足袋」ですね。
こっちの「地下(じか)」っていう字は、当て字になりますけども。
昔っから地下足袋は、農業や鳶職を始め、労働用に使われてきたものなんです。
炭鉱夫が作業中に履いていたから、【地下で使う足袋=地下足袋】の名前になったっていう話もありますよ、はい。
コハゼって何?
地下足袋の形状を見ると爪型の金具があって、反対側にその金具を留める糸がついています。
この金具のことを「コハゼ」と呼びます。
この場合は、1、2、3、4、5、6、7、「7枚コハゼ」と言います。
コハゼは「枚」で数えるんです。
これが5枚あったら「5枚コハゼ」、4枚の場合は「4枚コハゼ」という呼び方をいたします。
通常の足袋だと基本4枚コハゼが多いんですけどね。
地下足袋の方がコハゼの枚数は多いですね。
丈が長い地下足袋だと、12枚なんていうのもありますよ。
足袋は足のサイズにピッタリ合わせて履かないと、シワになっちゃうんでね、コハゼがついてるんです。
靴下みたいな伸縮性はないんでね、代わりに後ろをこのコハゼで留めてピッチリ履けるような仕組みになってるんですよ。
地下足袋の履き方は簡単!足袋ソックスを履いてコハゼで調整
はい、では地下足袋の履き方ですね。
解説してまいります。
地下足袋の内側には足袋ソックス
地下足袋の場合も、靴を履くときと同じです。
靴を履くときには、ソックスを履きますよね。
ソックスを履かずに靴を履く人は、なかなか少ないと思いますけども。
基本的に、地下足袋も靴と一緒でソックスを履きます。
「足袋ソックス」や「指付きソックス」を持っている場合は、最初にそれを履いてくださいね。
もっと知りたい人は「地下足袋、足袋専用のソックス」も御覧ください>
履き方のポイントはコハゼの調整
まずは、指地のソックスを履いていただいて、そしたら地下足袋を履いていきます。
地下足袋は、こういう形状をしてますね。
この口の部分を広げてもらって、足を突っ込みます。
でムニュムニュムニュと足を一番奥まで入れていくと、かかとまで入ります。
足がかかとまで入ったら、このコハゼを糸のところに入れて留めていきます。
下から順番に引っ掛けて金具を留めます。
ただコハゼを糸に通してもダメです。それだと、抜けちゃいます。
コハゼをいったん糸の向こう側に持ってきて、グルっと内側に廻してフックします。
コハゼは引っ掛けて留めます。
このコハゼ留めの糸が1、2、3、4と数本あるのは、足首のサイズに合わせて調整するためにあります。
コハゼは、自分の足に合う場所の糸に引っ掛けて留めてください。
私の場合は、外側から2番目の糸に引っ掛けるとちょうどピッタリとなります。
股引きは足袋の上に出して、これでオッケーですね!
これが、地下足袋の正しい履き方となります。
お祭での地下足袋の履き方はピッタリサイズで色は衣装に合わせる
地下足袋のサイズは実寸プラス1cmで選ぶ
今度はサイズのことをお伝えしますね。
地下足袋のサイズは、基本的には靴のサイズと一緒です。
足の実寸っていうのは、大体履いている靴よりも1センチくらい小さいものなんですけども。まぁ私の場合は、25センチです。
もし実寸から地下足袋を選ぶ場合は、まず自分の足を測ってから、実寸サイズより1cm大きいサイズのものを選ぶと、ちょうどいいサイズになるかと思います。
地下足袋は、いつも履いている靴のサイズで選べば大丈夫かと思われます。
ただ、足の甲が高かったり広かったりする場合は、少し大きめのものを選んでくださいね。
地下足袋の色と底のタイプ
次は、地下足袋の種類ですね。
まずは色です。
地下足袋の色は、白、黒、それから紺があります。
基本的に地下足袋の色は、腹掛けや股引きと同色にする場合が多いです。
まあ、たまに黒の腹掛けや股引きに白い地下足袋を合わせる方もいますけど、そういった色の指定も、地域によりますんでね。
色は地域のお祭り関係の方に確認していただいてから決めるのがいいかと思います。
で、この地下足袋の底のタイプになりますが。
地下足袋にはゴム底と甲布のくっつけ方で、大きく「縫い付け足袋」と「貼り付け足袋」に分かれるんですけども、最近はこういう「貼り縫い式」の足袋もありますね。
登山にもウォーキングにも!地下足袋のいろんな履き方
地下足袋の形状で言うと、最近はこういう風に先が少し上に反った形の「巻足袋(まきたび)」っていうのがあります。
こちらは底にエアーが入っているタイプの地下足袋なんです。
最近はエアー入りの地下足袋が大人気で、こういった「エアージョグ」が一番売れています。
エアージョグだとお祭りなんかで長く歩いたり、激しく動いても疲れにくいんでね。
足腰の負担を軽減してくれるってことで、お祭り用にとエアジョグを選ばれる方が多いですね。
もっと知りたい人は「エアー地下足袋と普通の足袋との違いは?」を御覧ください>
エアージョグの用途ですけども。
お祭り以外で言えば、登山、ウォーキング、ランニングなんかでも最近は使われる方が増えていますね。
特にあの【陸王】というテレビドラマで有名になったランニングシューズなんかも、よく問い合わせがあります。
あとは、登山用の地下足袋をお探しの方も多くいらっしゃいます。
もっと知りたい人は「山登り用の地下足袋とは?」を御覧ください>
はい。それでは以上で【地下足袋の履き方】の説明を終わります。
ありがとうございます!
もっと知りたい人は「地下足袋はどこで売ってるの?」を御覧ください>
地下足袋ブームのおかげで、エアー入のものも含め地下足袋の色やデザインはどんどん増えています!
お祭り用とは別に、ランニング用、登山用と数種類の地下足袋を揃えておくというのもいいですね。
「祭りのおしゃれも足元から」ですよ!
地下足袋(じかたび)っていうのは、昔からお祭りの時に使う履物でございます。
「履き方が分からない」という方もいらっしゃるかもしれませんがね、一度履いてみることをおすすめいたします。
もともと田植えだったり、鳶職(とびしょく)だったり、肉体労働をする人達の脚を守ってきたもんですから、祭りの神輿を担ぎまわるときにも、非常に使い勝手がいい訳なんですよ。
最近じゃぁその地下足袋も、子ども達の運動会だったり、山登りだったり、作業労働や祭り以外のシーンでも使うようになってきているようで嬉しい限りです。
是非とも皆さんに正しい地下足袋の履き方ってもんを知っておいていただきたい。
ということで、本日は「橋本屋祭館」の黒田専務に【地下足袋の履き方】をレクチャーしていただきましょう!
目次
・地下足袋は昔の作業靴、後ろをコハゼでピッタリ留めましょう!
・地下足袋の履き方は簡単!足袋ソックスを履いてコハゼで調整
・お祭での地下足袋の履き方はピッタリサイズで色は衣装に合わせる
・登山にもウォーキングにも!地下足袋のいろんな履き方
地下足袋は昔の作業靴、後ろをコハゼでピッタリ留めましょう!
黒田です。はい。
それでは、【地下足袋の履き方】について説明をさせていただきます。
地下足袋ってなに?
地下足袋っていうのは、基本的に底がゴム底になってる足袋のことです。
直(じか)に履くから「地下足袋」ですね。
こっちの「地下(じか)」っていう字は、当て字になりますけども。
昔っから地下足袋は、農業や鳶職を始め、労働用に使われてきたものなんです。
炭鉱夫が作業中に履いていたから、【地下で使う足袋=地下足袋】の名前になったっていう話もありますよ、はい。
コハゼって何?
地下足袋は昔の作業靴、後ろをコハゼでピッタリ留めましょう!
地下足袋の形状を見ると爪型の金具があって、反対側にその金具を留める糸がついています。この金具のことを「コハゼ」と呼びます。
この場合は、1、2、3、4、5、6、7、「7枚コハゼ」と言います。
コハゼは「枚」で数えるんです。
これが5枚あったら「5枚コハゼ」、4枚の場合は「4枚コハゼ」という呼び方をいたします。
通常の足袋だと基本4枚コハゼが多いんですけどね。
地下足袋の方がコハゼの枚数は多いですね。
丈が長い地下足袋だと、12枚なんていうのもありますよ。
足袋は足のサイズにピッタリ合わせて履かないと、シワになっちゃうんでね、コハゼがついてるんです。
靴下みたいな伸縮性はないんでね、代わりに後ろをこのコハゼで留めてピッチリ履けるような仕組みになってるんですよ。
地下足袋の履き方は簡単!足袋ソックスを履いてコハゼで調整
はい、では地下足袋の履き方ですね。
解説してまいります。
地下足袋の内側には足袋ソックス
地下足袋の場合も、靴を履くときと同じです。
靴を履くときには、ソックスを履きますよね。
ソックスを履かずに靴を履く人は、なかなか少ないと思いますけども。
基本的に、地下足袋も靴と一緒でソックスを履きます。
「足袋ソックス」や「指付きソックス」を持っている場合は、最初にそれを履いてくださいね。
もっと知りたい人は「地下足袋、足袋専用のソックス」も御覧ください>
履き方のポイントはコハゼの調整
まずは、指地のソックスを履いていただいて、そしたら地下足袋を履いていきます。
地下足袋は、こういう形状をしてますね。
この口の部分を広げてもらって、足を突っ込みます。
でムニュムニュムニュと足を一番奥まで入れていくと、かかとまで入ります。
足がかかとまで入ったら、このコハゼを糸のところに入れて留めていきます。
下から順番に引っ掛けて金具を留めます。
ただコハゼを糸に通してもダメです。それだと、抜けちゃいます。
コハゼをいったん糸の向こう側に持ってきて、グルっと内側に廻してフックします。
コハゼは引っ掛けて留めます。
このコハゼ留めの糸が1、2、3、4と数本あるのは、足首のサイズに合わせて調整するためにあります。
コハゼは、自分の足に合う場所の糸に引っ掛けて留めてください。
私の場合は、外側から2番目の糸に引っ掛けるとちょうどピッタリとなります。
股引きは足袋の上に出して、これでオッケーですね!
これが、地下足袋の正しい履き方となります。
お祭での地下足袋の履き方はピッタリサイズで色は衣装に合わせる
地下足袋のサイズは実寸プラス1cmで選ぶ
今度はサイズのことをお伝えしますね。
地下足袋のサイズは、基本的には靴のサイズと一緒です。
足の実寸っていうのは、大体履いている靴よりも1センチくらい小さいものなんですけども。まぁ私の場合は、25センチです。
もし実寸から地下足袋を選ぶ場合は、まず自分の足を測ってから、実寸サイズより1cm大きいサイズのものを選ぶと、ちょうどいいサイズになるかと思います。
地下足袋は、いつも履いている靴のサイズで選べば大丈夫かと思われます。
ただ、足の甲が高かったり広かったりする場合は、少し大きめのものを選んでくださいね。
地下足袋の色と底のタイプ
次は、地下足袋の種類ですね。
まずは色です。
地下足袋の色は、白、黒、それから紺があります。
基本的に地下足袋の色は、腹掛けや股引きと同色にする場合が多いです。
まあ、たまに黒の腹掛けや股引きに白い地下足袋を合わせる方もいますけど、そういった色の指定も、地域によりますんでね。
色は地域のお祭り関係の方に確認していただいてから決めるのがいいかと思います。
で、この地下足袋の底のタイプになりますが。
地下足袋にはゴム底と甲布のくっつけ方で、大きく「縫い付け足袋」と「貼り付け足袋」に分かれるんですけども、最近はこういう「貼り縫い式」の足袋もありますね。
登山にもウォーキングにも!地下足袋のいろんな履き方
地下足袋の形状で言うと、最近はこういう風に先が少し上に反った形の「巻足袋(まきたび)」っていうのがあります。
こちらは底にエアーが入っているタイプの地下足袋なんです。
最近はエアー入りの地下足袋が大人気で、こういった「エアージョグ」が一番売れています。
エアージョグだとお祭りなんかで長く歩いたり、激しく動いても疲れにくいんでね。
足腰の負担を軽減してくれるってことで、お祭り用にとエアジョグを選ばれる方が多いですね。
もっと知りたい人は「エアー地下足袋と普通の足袋との違いは?」を御覧ください>
エアージョグの用途ですけども。
お祭り以外で言えば、登山、ウォーキング、ランニングなんかでも最近は使われる方が増えていますね。
特にあの【陸王】というテレビドラマで有名になったランニングシューズなんかも、よく問い合わせがあります。
あとは、登山用の地下足袋をお探しの方も多くいらっしゃいます。
もっと知りたい人は「山登り用の地下足袋とは?」を御覧ください>
はい。それでは以上で【地下足袋の履き方】の説明を終わります。
ありがとうございます!
もっと知りたい人は「地下足袋はどこで売ってるの?」を御覧ください>
地下足袋ブームのおかげで、エアー入のものも含め地下足袋の色やデザインはどんどん増えています!
お祭り用とは別に、ランニング用、登山用と数種類の地下足袋を揃えておくというのもいいですね。
「祭りのおしゃれも足元から」ですよ!