現代の人にとって雪駄は馴染みのないものですが、近年雪駄が健康によいと見直されています。
一昔まで裸足教育が流行り、幼稚園や保育園で裸足で過ごす幼児の姿を目にしました。
確かに裸足で歩いたりすることで、足の裏のツボが刺激されて血行が良くなったり、土踏まずが形成されやすくバランス感覚が養える要素はありますが、足を切ったりなど怪我をし易いリスクを負ってしまいます。
最近では裸足で保育したりする幼稚園や保育園は少なくなりましたが、雪駄を履いて保育する幼稚園や保育園が多くなっています。
雪駄は祭りの神輿を担ぐときに履く祭り雪駄や力士が履く雪駄として見かけることはありますが、普段の生活で雪駄を履く人はまず少ないでしょう。
雪駄に似た履物として草履があり姿かたちはよく似ていますが、機能的に見て雪駄のほうが優れています。
草履は草履草を編んで作られた履物となっており雪駄は草履草を編んで作るのは同じですが、皮でできた底を貼り付けてさらに後ろに金属を埋め込んでいます。
このため、雪駄は滑りやすいところでも安定して歩くことができ、しかも泥濘のあるところでも染みてくることはないのです。
雪駄が何よりもよいのは裸足で歩いているのと同じ効果が得られ、常に足裏のツボが刺激されているのです。
バブル絶頂期に空前の健康ブームとなったことを記憶している人も多いのではないでしょうか。
このとき、健康食や多くの健康グッズが販売されたともに、健康のためのフィトネスなども多くできることになりました。
現在でもバブル期よりも健康ブームは落ち着きましたが、一部の健康食や健康グッズは根強く残っています。
健康を維持するうえで、人間の足は重要とされています。
足の健康を害すると人は寝たきりとなり、一気に健康が維持できなくなってしまいます。
そのため、如何に足の健康を維持し丈夫にするかが課題となっています。
肢の健康を促進するグッズも多く販売されていますが、近年、雪駄が足の健康によいとみなおされています。
日本人は明治維新により西洋文化を受け入れ、広めてきました。
靴も同様で日本古来の草履や下駄、雪駄に代わり、靴履きの文化となりました。
靴は確かに歩きやすく運動には適していますが、足全体が靴で覆われ蒸れやすく水虫などになりやすくなってしまいます。
また、地面の情報を足に伝えにくく、バランス感覚が鈍ってしまうと言われています。
祭りで祭り雪駄を履いているのも、地面の情報が伝わりやすいとされています。
雪駄や草履は、底が平らとなっており、足に地面の情報が伝わりやすい構造となっています。
このため、足のツボを刺激し血行を促すことで足の健康を促進するとされています。
東洋医学によると足の裏は全てがツボとなっており、人間の健康の全ては足の裏にあると言われています。
タイでは足の裏を刺激するマッサージがあるほど、足の裏は非常に敏感に反応します。
近年、足の裏の健康に関し、雪駄を履くことで自然に足の裏の健康につながるとされて注目されています。
雪駄は靴と同じように底に厚い皮が敷かれていますが、足全体はむき出しで足の裏で雪を通して体を支えることになります。
雪駄は平らな面をしており、足の裏側全体に体重がかかるため、バランスがとりやすく、安定した履物になります。
また、足の裏側全体が雪駄を通して圧力がかかり、足の裏全体のツボを刺激し、血行をよくするため、血液の巡りが良くなるとされています。
このことにより、食欲不振や便秘、肩こりが改善されるもの言われています。
また、血行促進によりイライラが治ったり、集中力が持続されるようになるとされています。
ヨーロッパのサッカーリーグで活躍中の本田選手は、日頃から雪駄を履いていることで有名となっています。
サッカー選手の本田選手にとって足は命であり、全てでもあります。
人よりも何倍もの足の健康には気を遣っており、そこで辿り着いたのが雪駄を履くこととされています。