雪駄の始まりにはいくつか説があります。
その内の一つが「雪道を通る際に水が染み込まないように草履の底に皮を貼り付けた」というもの。
実は「草履」と「雪駄」を区別するのは「底に革が張ってあるかどうか」とされており、底は雪駄のアイデンティティとも言える部分なのです。
時代が変わり、雪駄には今や多くの種類が存在します。
色・デザイン・形など、雪駄の選び方は多種多様で、多すぎて選ぶのが大変な程です。
そこで要になるのが、「底のタイプ」から決めるというもの。
雪駄の底は大きく分けて5種類あり、それぞれに特徴があります。
そんな雪駄の底と「底で雪駄を選ぶ方法」について、「橋本屋祭館」の黒田専務に紹介していただきましょう。
目次
・これが雪駄の基本形!「ライト底」の特徴
・快適な「スポンジ底」なら歩き回っても疲れない!
・使い勝手No.1!普段使いなら「アメ底」で決まり!
・特別な日にはこれで決める!高級「牛革底」の特徴
・激しいお祭りの頼れる相棒!頑丈さトップは「タイヤ底」
・祭雪駄の「底」ランキング!一番人気はスポンジ底
これが雪駄の基本形!「ライト底」の特徴
はい、「橋本屋祭館」専務の黒田です。
それでは雪駄のね、様々な底とその特徴ということでお話をさせていただきます。
こちらは「ライト底」と言います。
一番ポピュラーなタイプで、生産されている雪駄の半数以上は占めているかと思います。
ライト底には、次のような特徴があります。
・お手頃価格
・安っぽく見えない
・軽くて動きやすい
・鼻緒の種類が豊富
価格帯としましては次にご紹介する「スポンジ底」と大体同じなのですが、見栄えはこちらの方がよろしいですね。
スポンジ底は、底のスポンジが丸見えなのですが、ライト底は「革底」とほとんど変わらない風情のある見た目をしております。
底が薄いためダントツで軽く、動きやすさも抜群です。
一方でクッション性がないので、快適さという面ではスポンジ底に軍配が上がりますね。
鼻緒の種類が他の底タイプよりも多いので、オシャレをするならライト底です。
普段使いというよりは、お祭りなど「ここぞ」という時に数日だけ使うのがおすすめですね。
快適な「スポンジ底」なら歩き回っても疲れない!
すでに少し触れましたが、こちらが「スポンジ底」です。
またの名を「サンド底」とも言います。
底の素材はスポンジですね、はい。
これもポピュラーなタイプで、多く販売されております。
鼻緒の種類はほとんど2種類で、「黒鼻緒」と「白鼻緒」で作られることが多いです。
神社仏閣、あとは料亭な方とかがよくご購入されます。
スポンジ底の特徴といたしましては、次のようなものです。
・クッション性が高い
・軽い
とてもフカフカしているので、かなり足腰への負担が軽減されます。
それに、底がスポンジなだけあって非常に軽いですね。
ただ難点としましては、これ簡単にすり減ります。
底の消耗が激しいんです。
ずっと歩いているお祭りですと、2・3日もあればすり減ってしまいます。
ですので普段はスポンジ底で足腰に優しい雪駄を使い、式典などの時だけちょっと高い革底の雪駄を使うという方も多いですね。
普段使いや、「見た目よりも快適さが大切」なときに重宝する雪駄かと思います。
使い勝手No.1!普段使いなら「アメ底」で決まり!
こちらの底タイプは「アメ底」というものです。
スポンジ底の外側に、さらに硬化ゴムを付けているんですね。
特にお寺の住職さんに人気です。
アメ底には、次のような特徴がございます。
・非常に滑りにくい
・すり減りにくい
・耐水性と耐久性が高め
滑りにくさでいえば、アメ底が一番です。
クッション性はスポンジ底より劣るんですがね、非常に滑りにくいので雨の日でも安心して使えます。
強化ゴムのおかげで耐水性もアップ、しかも耐久性が高めですり減りにくいですから、使い勝手の良さならダントツですね。
ただし、長い間使用しているとへたってきます。
それはもう仕方ないですね。
アメ底はスポンジ底と同様、あまり鼻緒の種類がございません。
特別な日にはこれで決める!高級「牛革底」の特徴
式典や特別なお祭りなんかでは、こちらの高級「牛革底」がおすすめですね。
多少お値段は張りますが、大切な日には浴衣や着物と「本物」の雪駄でビシッと決めていただきたいところです。
もっと知りたい人は「着物や浴衣に合う雪駄とは?」を御覧ください>
最大の特徴といたしましては、次の2つがあります。
・すり減りにくくて長持ちする
・抜群の高級感、上品さ
一方で、気を付けていただきたい部分もあります。
本革を使用しておりますので、雨など水分には強くありません。
屋内での式典など、やはりこちらも「ここぞ」という日に使用していただきたいですね。
激しいお祭りの頼れる相棒!頑丈さトップは「タイヤ底」
こちらは、「タイヤ底」ですね。
頑丈さでいえばこちらが一番で、ほぼほぼ減ることはありません。
特にお祭り用として作っていますんで、底と鼻緒が非常に強靭なんですね。
練りを押して踏ん張って、グッと力を入れても大丈夫なように、底はもちろんのこと鼻緒を固定する3点の部分が非常に強力に出来ております。
力強い祭に参加される場合は、ぜひ天然タイヤ底を使ってください!
もっと知りたい人は「お祭りで使う雪駄とは?」を御覧ください>
ちなみに表の素材といたしましては、主に2種類があります。
こちらは「竹皮」ですね。天然の竹皮が編まれております。
そしてこちらが「唐黍(とうきび)」となっております。
タイヤ底の鼻緒の色といたしましては、柄、白、黒、紺の4パターンほどございます。
はい、ということで本日は「雪駄の様々な底のタイプとその特徴」についてお話をさせていただきました。
ありがとうございました!
祭雪駄の「底」ランキング!一番人気はスポンジ底
雪駄で人気の柄やデザインがあるように、人気の底だってあるんです。
祭雪駄の底で迷ったら、このランキングを参考にしてみてください!
第一位:スポンジ底
履き心地良好、価格もお手頃なスポンジ底が一番人気です。
第二位:アメ底
滑りにくいアメ底が第二位です。
長持ちするので普段使いの神社仏閣でも好評です。
第三位:ライト底
祭雪駄の基本形、ライト底が第三位でした。
お祭りのためにご購入される方がほとんどですね。
雪駄選びはまず「底」から決めるのが簡単です。
5つの底タイプのそれぞれの長所と短所を踏まえて、購入する雪駄の底を決めましょう。
カッコよく決めたいのか、快適に歩き回りたいのか?
普段用にするのか、お祭り用にするのか?
使う場面に合わせて、雪駄を選ぶと数多くの雪駄の中からかなり絞って選ぶことができるでしょう。
とはいえ、柄や色、鼻緒の種類の組み合わせはそれでも多いですから、あなたにピッタリの雪駄を見つけてくださいね!
雪駄の始まりにはいくつか説があります。
その内の一つが「雪道を通る際に水が染み込まないように草履の底に皮を貼り付けた」というもの。
実は「草履」と「雪駄」を区別するのは「底に革が張ってあるかどうか」とされており、底は雪駄のアイデンティティとも言える部分なのです。
時代が変わり、雪駄には今や多くの種類が存在します。
色・デザイン・形など、雪駄の選び方は多種多様で、多すぎて選ぶのが大変な程です。
そこで要になるのが、「底のタイプ」から決めるというもの。
雪駄の底は大きく分けて5種類あり、それぞれに特徴があります。
そんな雪駄の底と「底で雪駄を選ぶ方法」について、「橋本屋祭館」の黒田専務に紹介していただきましょう。
目次
・これが雪駄の基本形!「ライト底」の特徴
・快適な「スポンジ底」なら歩き回っても疲れない!
・使い勝手No.1!普段使いなら「アメ底」で決まり!
・特別な日にはこれで決める!高級「牛革底」の特徴
・激しいお祭りの頼れる相棒!頑丈さトップは「タイヤ底」
・祭雪駄の「底」ランキング!一番人気はスポンジ底
これが雪駄の基本形!「ライト底」の特徴
はい、「橋本屋祭館」専務の黒田です。
それでは雪駄のね、様々な底とその特徴ということでお話をさせていただきます。
こちらは「ライト底」と言います。
一番ポピュラーなタイプで、生産されている雪駄の半数以上は占めているかと思います。
ライト底には、次のような特徴があります。
・お手頃価格
・安っぽく見えない
・軽くて動きやすい
・鼻緒の種類が豊富
価格帯としましては次にご紹介する「スポンジ底」と大体同じなのですが、見栄えはこちらの方がよろしいですね。
スポンジ底は、底のスポンジが丸見えなのですが、ライト底は「革底」とほとんど変わらない風情のある見た目をしております。
底が薄いためダントツで軽く、動きやすさも抜群です。
一方でクッション性がないので、快適さという面ではスポンジ底に軍配が上がりますね。
鼻緒の種類が他の底タイプよりも多いので、オシャレをするならライト底です。
普段使いというよりは、お祭りなど「ここぞ」という時に数日だけ使うのがおすすめですね。
快適な「スポンジ底」なら歩き回っても疲れない!
すでに少し触れましたが、こちらが「スポンジ底」です。
またの名を「サンド底」とも言います。
底の素材はスポンジですね、はい。
これもポピュラーなタイプで、多く販売されております。
鼻緒の種類はほとんど2種類で、「黒鼻緒」と「白鼻緒」で作られることが多いです。
神社仏閣、あとは料亭な方とかがよくご購入されます。
スポンジ底の特徴といたしましては、次のようなものです。
・クッション性が高い
・軽い
とてもフカフカしているので、かなり足腰への負担が軽減されます。
それに、底がスポンジなだけあって非常に軽いですね。
ただ難点としましては、これ簡単にすり減ります。
底の消耗が激しいんです。
ずっと歩いているお祭りですと、2・3日もあればすり減ってしまいます。
ですので普段はスポンジ底で足腰に優しい雪駄を使い、式典などの時だけちょっと高い革底の雪駄を使うという方も多いですね。
普段使いや、「見た目よりも快適さが大切」なときに重宝する雪駄かと思います。
使い勝手No.1!普段使いなら「アメ底」で決まり!
こちらの底タイプは「アメ底」というものです。
スポンジ底の外側に、さらに硬化ゴムを付けているんですね。
特にお寺の住職さんに人気です。
アメ底には、次のような特徴がございます。
・非常に滑りにくい
・すり減りにくい
・耐水性と耐久性が高め
滑りにくさでいえば、アメ底が一番です。
クッション性はスポンジ底より劣るんですがね、非常に滑りにくいので雨の日でも安心して使えます。
強化ゴムのおかげで耐水性もアップ、しかも耐久性が高めですり減りにくいですから、使い勝手の良さならダントツですね。
ただし、長い間使用しているとへたってきます。
それはもう仕方ないですね。
アメ底はスポンジ底と同様、あまり鼻緒の種類がございません。
特別な日にはこれで決める!高級「牛革底」の特徴
式典や特別なお祭りなんかでは、こちらの高級「牛革底」がおすすめですね。
多少お値段は張りますが、大切な日には浴衣や着物と「本物」の雪駄でビシッと決めていただきたいところです。
もっと知りたい人は「着物や浴衣に合う雪駄とは?」を御覧ください>
最大の特徴といたしましては、次の2つがあります。
・すり減りにくくて長持ちする
・抜群の高級感、上品さ
一方で、気を付けていただきたい部分もあります。
本革を使用しておりますので、雨など水分には強くありません。
屋内での式典など、やはりこちらも「ここぞ」という日に使用していただきたいですね。
激しいお祭りの頼れる相棒!頑丈さトップは「タイヤ底」
こちらは、「タイヤ底」ですね。
頑丈さでいえばこちらが一番で、ほぼほぼ減ることはありません。
特にお祭り用として作っていますんで、底と鼻緒が非常に強靭なんですね。
練りを押して踏ん張って、グッと力を入れても大丈夫なように、底はもちろんのこと鼻緒を固定する3点の部分が非常に強力に出来ております。
力強い祭に参加される場合は、ぜひ天然タイヤ底を使ってください!
もっと知りたい人は「お祭りで使う雪駄とは?」を御覧ください>
ちなみに表の素材といたしましては、主に2種類があります。
こちらは「竹皮」ですね。天然の竹皮が編まれております。
そしてこちらが「唐黍(とうきび)」となっております。
タイヤ底の鼻緒の色といたしましては、柄、白、黒、紺の4パターンほどございます。
はい、ということで本日は「雪駄の様々な底のタイプとその特徴」についてお話をさせていただきました。
ありがとうございました!
祭雪駄の「底」ランキング!一番人気はスポンジ底
雪駄で人気の柄やデザインがあるように、人気の底だってあるんです。
祭雪駄の底で迷ったら、このランキングを参考にしてみてください!
第一位:スポンジ底
履き心地良好、価格もお手頃なスポンジ底が一番人気です。
第二位:アメ底
滑りにくいアメ底が第二位です。
長持ちするので普段使いの神社仏閣でも好評です。
第三位:ライト底
祭雪駄の基本形、ライト底が第三位でした。
お祭りのためにご購入される方がほとんどですね。
雪駄選びはまず「底」から決めるのが簡単です。
5つの底タイプのそれぞれの長所と短所を踏まえて、購入する雪駄の底を決めましょう。
カッコよく決めたいのか、快適に歩き回りたいのか?
普段用にするのか、お祭り用にするのか?
使う場面に合わせて、雪駄を選ぶと数多くの雪駄の中からかなり絞って選ぶことができるでしょう。
とはいえ、柄や色、鼻緒の種類の組み合わせはそれでも多いですから、あなたにピッタリの雪駄を見つけてくださいね!