和式の履物の中では最も「格式高い」とされている雪駄は、普段は馴染みがなくても式典・祭典など、何かのタイミングで急に履くことになる場合があります。
雪駄のサイズ表記は日本古来のものなので、実は、普通の靴とは表記法が違うんです。
そういう場において、正しい雪駄の履きかたを知っておくことは「礼儀」であり「礼節」を知ること、つまりマナーの一種ともいえるのです。
雪駄を正しく履くためには、雪駄のサイズの選び方から知っておく必要がありますね。
しかも、お祭りで履く雪駄では、サイズの選び方もちょっと変わっていて「足にぴったり」履くわけではないんです。
一体どういうことなんでしょうか?
そんな雪駄のサイズ選びのポイントについて「橋本屋祭館」の黒田専務にご紹介していただきましょう!
目次
・【ポイントその1】和式サイズは分かりづらい!雪駄のサイズ表から自分に合う雪駄を選びましょう
・【ポイントその2】粋に履くには「かかとは出して」
・【ポイントその3】やってはいけない「ビーチサンダル履き」は絶対やめましょう
・粋を演出!大人気「坪下がり」の雪駄なら、かかとが入らずカッコいい
【ポイントその1】和式サイズは分かりづらい!雪駄のサイズ表から自分に合う雪駄を選びましょう
はい、それでは早速、【草履・雪駄のサイズの選び方のポイント】ということでお伝えさせていただきます。
「橋本屋祭館」の専務、黒田と申します。
よろしくお願いいたします。
まず、ポイントその1としましてはですね、こちらです。
ポイント1:「自分の足のサイズに合うサイズを選ぶ」
サイズ表がこういうふうにありますので、このサイズ表に合った雪駄を履くということが大前提ですね。
和式のサイズ表記なので、普段購入したりするような靴・シューズなんかとは表記法がちょっと違うんで、そこは注意してくださいね。
雪駄のサイズは、次のように表記されます。
・「並大細(なみだいほそ)」S寸:(22~25cm)
・「並大(なみだい)」M寸:(23~25cm)
・「特大(とくだい)」L寸:(26.5~27.5cm)
・「特々大(とくとくだい)」LL寸:(28cm以上)
特に女性の方は「並大細」、男性の方は「並大」~「特々大」のサイズから選ぶのがよろしいんじゃないでしょうか。
ちなみに靴のサイズで言う「S寸」ですね、これが「並大細」にあたります。
いわゆる「M寸」は「並大」、「L寸」が「特大」、「LL寸」が「特々大」というサイズにあたります。
【ポイントその2】粋に履くには「かかとは出して」
その2としましては、こちらです。
ポイント2:「かかとは出して履く」
雪駄・草履というものは、基本的にかかとを出した状態で履くのが粋とされているんですね。
ワザと「かかとを出して」履くんです。そういうものなんですね。
かかとを出して履くとかかとに体重が乗せられないので、自然と少し「前傾姿勢」になるんです。
これは実際に立って試していただくと分かりますが、足指の付け根辺りに体重が集中して重心が中央に来るんですね。
そうすると背筋がピーンと伸びて、姿勢が良くなります。
かかとを出して履くだけで、スラっとして非常に美しい立ち姿にしてくれる効果があるんですよ。
雪駄を履くシーンでは、お祭りにしても式典にしても、ダラっとせずに凛として見える方が絶対にいいですからね。
そういう理由もあって、由緒ある神社仏閣では日常的な履物として雪駄が使われているんです。
もちろんお祭りでも粋に雪駄を履きこなしていれば、自然とカッコいい立ち姿になるってもんです。
【ポイントその3】やってはいけない「ビーチサンダル履き」は絶対やめましょう
その3としましては、こちらです。
ポイント3:「ビーチサンダル履きはNG!」
かかとが雪駄にすっぽり入ってしまう履き方を「ビーチサンダル履き」と呼ぶんですけども、こちらはカッコ悪い履き方とされています。
雪駄は「かかとを出して履くことが粋」なんですが、それは裏返すと「かかとを収めて履くのはダメ」ということですね。
普段履きなれているビーチサンダルなんかは、かかとまですっぽり入れてしまいますよね。
なので、雪駄でも同じようにしがちなわけです。
ビーチサンダルの場合は、そもそもがすっぽりと足を入れて、熱い砂浜から足を守るっていう、そういう履き物ですからそれが正しいんでしょうけれども。
しかし、雪駄の場合はそういうビーチサンダル履きはしないんです。
粋にかかとを出して履く。これが雪駄の正しい履き方ですからね。
どうせ履くならカッコよく履いていただきたいのでね、できればビーチサンダル履きはやめていただきたいところです。
粋を演出!大人気「坪下がり」の雪駄なら、かかとが入らずカッコいい
雪駄はかかとを出すのが基本なわけですが、その「カッコよさ」を保つ特殊な雪駄もご用意しております。
こちらは「坪下がり」というタイプの雪駄です。
わざとかかとを出すために作られたもので、通常の雪駄に比べて鼻緒の位置がそもそも中心寄りなんですね。
雪駄のサイズが同じでも、鼻緒の位置が下がっているので、必然的にかかとが出るっていう寸法です。
通常、鼻緒は紐と紙芯で作られているんで、引っ張れば多少伸びたり柔らかくなったりしますし、使っているうちに少しずつ緩くなっていくもんなんです。
そうすると、初めはかかとがはみ出るようなサイズを選んでいても、鼻緒が緩むことで、足が前に前に入っていってしまう事になってしまうんですね。そうなると非常にカッコ悪い。
そうなってしまうことをできるだけ防いで、「かかとが出ているカッコよさ」を長持ちさせるために作られたのが、この「坪下がり」の雪駄なんです。
鼻緒が後ろ寄りになった分、足も後ろ寄りになるのでかかとが出やすくなりますからね。
これなら長時間のお祭りでも、はなから終わりまでずっとカッコよく雪駄を履くことができますよ!
もっと知りたい人は「お祭りで使う雪駄とは?」を御覧ください>
残念ながら坪下がりの雪駄は、橋本屋のサイト通販では取り扱っておりません。
直接「橋本屋祭館」にご来店いただければ幸いです。
実店舗は静岡県は御前崎市にございまして、江戸一の旗印が目印です。
お祭り用品なら何でもそろう、日本最大級の祭館にぜひ一度お越しください。
雪駄のサイズは自分に合ったものをお求めいただき、履き方はかかとを出す。
これがカッコよく粋でいなせな雪駄の履き方ですね。
以上【雪駄のサイズの選び方のポイント】ということでお話させていただきました。
ありがとうございました。
雪駄のサイズ表記につきましては、M寸やL寸など馴染みの深い表記法に対応しているので、比較的簡単に覚えられると思います。
何より大切なのは、雪駄は「突っかけて履く」というのがカッコよく見えるということですね。
履いてるうちに鼻緒が伸びていきますので、それを踏まえた上で自分に合ったサイズを選んでいただきたいと思います。
くれぐれもすっぽり足が収まってしまう「ビーチサンダル履き」にならないように、気をつけてくださいね!
和式の履物の中では最も「格式高い」とされている雪駄は、普段は馴染みがなくても式典・祭典など、何かのタイミングで急に履くことになる場合があります。
雪駄のサイズ表記は日本古来のものなので、実は、普通の靴とは表記法が違うんです。
そういう場において、正しい雪駄の履きかたを知っておくことは「礼儀」であり「礼節」を知ること、つまりマナーの一種ともいえるのです。
雪駄を正しく履くためには、雪駄のサイズの選び方から知っておく必要がありますね。
しかも、お祭りで履く雪駄では、サイズの選び方もちょっと変わっていて「足にぴったり」履くわけではないんです。
一体どういうことなんでしょうか?
そんな雪駄のサイズ選びのポイントについて「橋本屋祭館」の黒田専務にご紹介していただきましょう!
目次
・【ポイントその1】和式サイズは分かりづらい!雪駄のサイズ表から自分に合う雪駄を選びましょう
・【ポイントその2】粋に履くには「かかとは出して」
・【ポイントその3】やってはいけない「ビーチサンダル履き」は絶対やめましょう
・粋を演出!大人気「坪下がり」の雪駄なら、かかとが入らずカッコいい
【ポイントその1】和式サイズは分かりづらい!雪駄のサイズ表から自分に合う雪駄を選びましょう
はい、それでは早速、【草履・雪駄のサイズの選び方のポイント】ということでお伝えさせていただきます。
「橋本屋祭館」の専務、黒田と申します。
よろしくお願いいたします。
まず、ポイントその1としましてはですね、こちらです。
ポイント1:「自分の足のサイズに合うサイズを選ぶ」
サイズ表がこういうふうにありますので、このサイズ表に合った雪駄を履くということが大前提ですね。
和式のサイズ表記なので、普段購入したりするような靴・シューズなんかとは表記法がちょっと違うんで、そこは注意してくださいね。
雪駄のサイズは、次のように表記されます。
・「並大細(なみだいほそ)」S寸:(22~25cm)
・「並大(なみだい)」M寸:(23~25cm)
・「特大(とくだい)」L寸:(26.5~27.5cm)
・「特々大(とくとくだい)」LL寸:(28cm以上)
特に女性の方は「並大細」、男性の方は「並大」~「特々大」のサイズから選ぶのがよろしいんじゃないでしょうか。
ちなみに靴のサイズで言う「S寸」ですね、これが「並大細」にあたります。
いわゆる「M寸」は「並大」、「L寸」が「特大」、「LL寸」が「特々大」というサイズにあたります。
【ポイントその2】粋に履くには「かかとは出して」
その2としましては、こちらです。
ポイント2:「かかとは出して履く」
雪駄・草履というものは、基本的にかかとを出した状態で履くのが粋とされているんですね。
ワザと「かかとを出して」履くんです。そういうものなんですね。
かかとを出して履くとかかとに体重が乗せられないので、自然と少し「前傾姿勢」になるんです。
これは実際に立って試していただくと分かりますが、足指の付け根辺りに体重が集中して重心が中央に来るんですね。
そうすると背筋がピーンと伸びて、姿勢が良くなります。
かかとを出して履くだけで、スラっとして非常に美しい立ち姿にしてくれる効果があるんですよ。
雪駄を履くシーンでは、お祭りにしても式典にしても、ダラっとせずに凛として見える方が絶対にいいですからね。
そういう理由もあって、由緒ある神社仏閣では日常的な履物として雪駄が使われているんです。
もちろんお祭りでも粋に雪駄を履きこなしていれば、自然とカッコいい立ち姿になるってもんです。
【ポイントその3】やってはいけない「ビーチサンダル履き」は絶対やめましょう
その3としましては、こちらです。
ポイント3:「ビーチサンダル履きはNG!」
かかとが雪駄にすっぽり入ってしまう履き方を「ビーチサンダル履き」と呼ぶんですけども、こちらはカッコ悪い履き方とされています。
雪駄は「かかとを出して履くことが粋」なんですが、それは裏返すと「かかとを収めて履くのはダメ」ということですね。
普段履きなれているビーチサンダルなんかは、かかとまですっぽり入れてしまいますよね。
なので、雪駄でも同じようにしがちなわけです。
ビーチサンダルの場合は、そもそもがすっぽりと足を入れて、熱い砂浜から足を守るっていう、そういう履き物ですからそれが正しいんでしょうけれども。
しかし、雪駄の場合はそういうビーチサンダル履きはしないんです。
粋にかかとを出して履く。これが雪駄の正しい履き方ですからね。
どうせ履くならカッコよく履いていただきたいのでね、できればビーチサンダル履きはやめていただきたいところです。
粋を演出!大人気「坪下がり」の雪駄なら、かかとが入らずカッコいい
雪駄はかかとを出すのが基本なわけですが、その「カッコよさ」を保つ特殊な雪駄もご用意しております。
こちらは「坪下がり」というタイプの雪駄です。
わざとかかとを出すために作られたもので、通常の雪駄に比べて鼻緒の位置がそもそも中心寄りなんですね。
雪駄のサイズが同じでも、鼻緒の位置が下がっているので、必然的にかかとが出るっていう寸法です。
通常、鼻緒は紐と紙芯で作られているんで、引っ張れば多少伸びたり柔らかくなったりしますし、使っているうちに少しずつ緩くなっていくもんなんです。
そうすると、初めはかかとがはみ出るようなサイズを選んでいても、鼻緒が緩むことで、足が前に前に入っていってしまう事になってしまうんですね。そうなると非常にカッコ悪い。
そうなってしまうことをできるだけ防いで、「かかとが出ているカッコよさ」を長持ちさせるために作られたのが、この「坪下がり」の雪駄なんです。
鼻緒が後ろ寄りになった分、足も後ろ寄りになるのでかかとが出やすくなりますからね。
これなら長時間のお祭りでも、はなから終わりまでずっとカッコよく雪駄を履くことができますよ!
もっと知りたい人は「お祭りで使う雪駄とは?」を御覧ください>
残念ながら坪下がりの雪駄は、橋本屋のサイト通販では取り扱っておりません。
直接「橋本屋祭館」にご来店いただければ幸いです。
実店舗は静岡県は御前崎市にございまして、江戸一の旗印が目印です。
お祭り用品なら何でもそろう、日本最大級の祭館にぜひ一度お越しください。
雪駄のサイズは自分に合ったものをお求めいただき、履き方はかかとを出す。
これがカッコよく粋でいなせな雪駄の履き方ですね。
以上【雪駄のサイズの選び方のポイント】ということでお話させていただきました。
ありがとうございました。
雪駄のサイズ表記につきましては、M寸やL寸など馴染みの深い表記法に対応しているので、比較的簡単に覚えられると思います。
何より大切なのは、雪駄は「突っかけて履く」というのがカッコよく見えるということですね。
履いてるうちに鼻緒が伸びていきますので、それを踏まえた上で自分に合ったサイズを選んでいただきたいと思います。
くれぐれもすっぽり足が収まってしまう「ビーチサンダル履き」にならないように、気をつけてくださいね!