お祭りの定番衣装となった腹掛けですが、その下に何を着るのか迷う人も多いのでは無いでしょうか?
腹掛けは近世以降に普及した日本独自の衣服のひとつで、主に肌着としての役割や職人さんの作業着として活躍してきました。
また胸から腹部に掛けて冷えから守る補助衣としての役割もあり、乳児や幼児といった子どもの肌着としても重宝されていたようです。
現在では赤ちゃんや端午の節句で男児が着るもの、またお祭りの際に民族衣装として着用するのが一般的となっている腹掛けですが、その下には基本的に何も身に付けません。
元が着物がはだけてもお腹が冷えないように着るための物ですし、腹掛けはそれひとつで立派なインナーなのです。
そうは言ってもお祭りの際、特に女性は背中に生地が無いため腹掛けひとつではなかなか抵抗がありますよね。
そんな時は腹掛けの下にシャツやキャミソール、タンクトップといった洋服のインナーを合わせる人が多いようです。
最も粋なのは腹掛けではなく鯉口シャツだけに半纏、またはさらしを巻くといった通の人もいます。
背中が基本的にたすきがけのみと言った構造になっている腹掛けですので、気になる人は色々試してみて、一番しっくり来る格好でお祭りを楽しみましょう。