鯉口シャツやダボシャツなどの祭用品を購入したいと思っても、選び方が分からない。
そんな人は多いのではないでしょうか?
普段着として着る機会もないですし、一般の洋品店では販売されていません。
和服やお祭りに関する知識もないと、いきなり鯉口シャツやダボシャツなどの祭用品を購入するのは難易度が高いでしょう。
実際鯉口シャツを購入するつもりで、祭用品店へ行き、間違ってダボシャツを購入してしまう人も少なくありません。
どちらも祭用品で祭りで着る服なんだから、同じようなものだと思われるかもしれません。
しかし神輿を担ぐために鯉口シャツを購入したのであれば、ダボシャツでは都合が悪いのです。
ダボっとしたダボシャツでは、上から腹掛けをつける事が出来ませんし、股引きに裾を入れるとごわついてしまいます。
ピタッと身体にフィットした鯉口シャツでなければ、安全に神輿を担げないと言えるでしょう。
でも見分けがつくか分からないという人に、見た目の大きな違いを紹介したいと思います。
鯉口シャツを購入したい場合は、サイズはピタッとしたものを選びます。
そして鯉口シャツの柄はとにかく派手です。刺青のような模様を選ぶのは抵抗感を覚えるかもしれません。
確かに祭用品店の売り場で手に取ると、派手でこんなの着る勇気がないと思うかもしれません。
しかし祭りの席では、派手な鯉口シャツを粋に着こなしている姿が祭りらしく、格好いいのです。
無地もありますが、祭りを楽しむという意味でも派手なデザインを手に取って欲しいと思います。
一方でダボシャツは、ダボっと大きいサイズです。
そして無地で、色も地味な色が定番です。そしてダボズボンとセットで購入するといいでしょう。
祭を家族で参加するために、祭用品販売店へ鯉口シャツと、ダボシャツを購入しに行ったとしましょう。
この時に、サイズ表記が分かりにくいと感じる人もいるかもしれません。
サイズ表記は祭用品専門店によって異なりますが、8寸5分などと表記されても、サイズ感が掴めません。
鯉口シャツやダボシャツなど和服なので、洋服とは同じSサイズと表記してあっても、違うのかもしれないと思ってしまいます。
なので、祭用品販売店で選ぶポイントとして、サイズ表記の見方について紹介したいと思います。
まず子供用は○号と表記されるのが一般的です。
0号が0歳用、1号が1~2歳、2号が3~4歳と、1つ号が上がると2歳分年齢が加算されます。
子供用は7号の11~12歳までで、中学生からは、大人用のSサイズとなります。
大人用はSサイズが目安身長が147~155㎝、Mサイズが155~162㎝、Lサイズが162~168㎝、LLサイズが168~175㎝となっています。
和服なので、175㎝オーバーの人用のサイズを探すのは難しいかもしれません。
また身体にフィットするデザインの鯉口シャツとダボっときるダボシャツでは同じSサイズでも比べるとサイズに違いがあるように感じるかもしれません。
あんまりピチっとした鯉口シャツを着ると、体型がバレて恥ずかしいと思って緩めのサイズを購入したり、また逆にダボシャツが、あまりダボダボしているとダラしなく見えると小さいサイズを購入してはいけません。
それぞれ正しいスタイルで着るからこそ、格好いいようにデザインされているのです。
サイズが気になるようなら、鯉口シャツとダボシャツを、実際に祭用品販売店で試着してみましょう。
また近くに祭用品販売店が存在しないケースもあるでしょう。その場合はサイズ表記一覧で確認後、ネット販売を利用しましょう。
普段の洋服でもそうですが、身体にフィットした洋服が好きだという人もいれば、
身体にフィットしていると、窮屈な感じがする、ダボっとした洋服が好きだという人もいるでしょう。
その感覚は和服でも存在します。
祭用品である、鯉口シャツは、身体にフィットしたサイズを着るのが粋です。
鯉口シャツという名称も、鯉の口のように袖がきゅっとしているからその名前が付けられたと言われています。
ダボシャツの名称も、ダボっとしたシャツだからダボシャツです。見たままの名前だと言えるでしょう。
ダボシャツの場合は、ダボダボでちょっと大きいかなと思うぐらいのサイズを選ぶ方が粋なのです。
もちろん祭用品の用途によって着分ける場合もありますが、祭の観光に行くという場合であれば、どちらの祭用品でも構いません。
その場合は自分の好みで選んで問題ないでしょう。
そして鯉口シャツの方は柄の種類が豊富です。
祭用品店でどの柄を選ぶのかも、選び方のポイントだと言えるでしょう。
実はこれだけ派手で目立つ鯉口シャツの柄ですが、基本的に上から腹掛けと半天を着るのが江戸前スタイルです。
つまり見えないオシャレを楽しむわけです。
ただし、町内で同じ柄を着る事になっているお祭りもあるので、祭用品店で購入する前に確認しておきましょう。
対してダボシャツは無地でカラーバリエーションも白、紺、黒、グレーとシンプルです。
選ぶ楽しさがあるのは、ダボシャツよりも鯉口シャツの方が軍配が上がると言えますね。